ハード的に初期化する
ここからは個別の、ごく短いアーティクルをトピックごとに書くことにする。
まずは、昨日の続き、ファクトリーリセットについて触れる。手順はごく簡単なものだ。
リセットボタンによる初期化手順
- リセットボタンを8秒押し続ける
- 前面のSatusランプがオレンジに点滅し始めるので、緑に戻るまで押し続ける
- その後、2〜3秒(気持ち長めで)時間を置き、再度リセットボタンを8秒ほど押し続ける
- 前面のSatusランプが赤に点滅し始めるので、緑に戻るまで押し続ける
- Statusランプが緑に戻るとデバイスの再起動が始まる
- Powerランプが緑に点灯、Statusランプが緑に点滅していれば再起動が完了
最後の再起動が完了すれば、全ての設定が初期状態に戻る。
この手順はSSGでも変わらないらしい。
ソフト的に初期化する
コンソールが使えれば、ログイン時、ユーザーとパスワードに製品シリアルナンバーを使用することでログインできるようになる。この機能は停止されている可能性もある。ログインできればシンプルに次のコマンドを入力すれば良い。
unset all
これでコンフィグの初期化は行えるが、リセットしないとロードされないため、リセットも忘れずに行うこと。
reset
WebUI
さて、初期化が完了したところで、さっそくWebUIを使ってみよう。
私見であるが、JuniperのWebUIは思いのほか良くできている。CiscoであればWebのユーザーインターフェースで弄るくらいならコマンドで操作した方が遥かに効率的だと思える。ただ、ハード系や組み込み系というか、開発者によくある傾向なのかもしれないが、HTMLとJavaScriptが軽視されてる気がした。とりあえず、検証は面倒なのでしていないが、JavaScriptがSafariではうまく動いていない。
さて、という訳でFirefox 3を使用して、早速PPPoEを設定を投入する。
初期化されたNetScreen 5GTはDHCPサーバー機能が動作している。そのため、この段階では現用ネットワークに接続してはいけない。
まずはNetScreenのTrustと書かれているポートにUTPケーブルを挿入し、反対側をクライアントに接続する。NetScreenが起動完了しており、クライアントでDHCPが動いていれば、おそらく192.168.1.33/24というアドレスが割り当てられるだろう。違ったとしても、クラスCプライベートアドレスが割り当てられ、ゲートウェイが192.168.1.1に向いていればおそらくは問題が無い。Pingが飛ばない場合などは一度DHCPのリースを更新してみるとよい。
無事にクライアントでIPを取得できたらブラウザを立ち上げ、次のゲートウェイにHTTPアクセスを試みる。
WebUIへのアクセスが成功すれば、次のようなログイン画面が現れるはずだ。
ログインアカウントは初期化後のためどちらもnetscreenである。
Admin Name: netscreen
Password:netscreen
ログインに成功すると次のような画面が現れる。
初期化後の場合は、当然ながら数値やログが多少違う。私は既に、諸々の基本設定を終え、NetScreenを跨いでこのアーティクルを書いている。
左側のメインナビゲーションは一番下のToggle Menuを押すことで、デフォルトのJavaScriptによるものと、Javaアプレットによるものを切り替えることができる。
Javaアプレットにしておけば、画面をスクロールせず各メニューにアクセスできるようになるため、お薦めする。
次回はPPPoEの設定と、LAN/WAN間を接続するための、ゾーンの概念や初期ポリシーを見ていこう。