要件

PythonDjangoによるウェブアプリケーション開発試験プロジェクト。
Python自体はその昔触ったものの、アプリケーション開発実績は無いに等しいため、自分が欲しかった暗号化アカウントマネージャを作ることにした。

その前に、まずは環境構築と簡単なチュートリアルを一通りこなしてみようと思う。

まずは環境構築に向けた要件を洗い出す。

  1. 実運用環境Mac OS X Server
  2. 開発言語にはPython
  3. FrameworkにはDjango
  4. コーディングはTextMateで行いたい

ぱっと思いつくのはこの程度だろうか。

実運用環境でもあり、最初からApacheMySQLPythonが入っているのだからMac OS X Serverを使って開発するのが一番よい。Pythonが入っていれば、Djangoはインストールできるだろうから、開発環境にMac OS X Serverを使えば要件の1から3は解決できる。4に関しては開発環境の領域を、TextMateの入ったマシンにマウントできれば問題ないはずだ。Mac OS X ServerでNFSかAFPを使えばいい。

さすがに実運用環境での開発はできないので、ADCからダウンロードしたMac OS X ServerをVMware FusionのゲストOSとしてインストールする。

VMware Fusionの仮想マシンIPアドレスを固定にする

仮想マシンのインストールが終了したら、NATを使用した環境で仮想マシンIPアドレスを固定化する。

Mac間はBonjourで勝手にサービス自動検索とアドレス解決をしてくれるが、ブリッジする必要がない限り、仮想マシンなNATの奥に隠蔽し、アドレスは固定しておきたい。

DHCPクライアント側でアドレスを手入力するのはあまり好みではないので、ゲスト側仮想MACアドレスDHCPサーバー側に登録することにする。

NATを使用している場合、仮想マシンネットワークアダプタVMnet8と通信をする。NATやDHCP関係の設定はVMnet8に記述すればよい。

今回はDHCPの設定のため、dhcpd.confを編集する。

vi /Library/Application Support/VMware Fusion/vmnet8/dhcpd.conf

中身は普通のDHCPdのコンフィグであるため、ここに仮想マシン用の設定を追加する。

host VM1 {
    hardware ethernet 00:0c:29:**:**:**; 
    fixed-address 192.168.***.***; 
}

host部分のVM1には任意のホスト名。
haedware ethernet にはVMに割り当てられた仮想MACアドレス
fixed-addresには割り当てるアドレスを、DHCPで配布するアドレスレンジ内で任意に設定することができる。

Mac OS X Serverで任意のディレクトリに共有ポイントを設定する

仮想マシンと仮想ネットワークの準備は整った。次はApacheで公開(といっても仮想ネットワーク上だが)するディレクトリをゲストOS側にマウントできるようにするための共有設定だ。

さて、個人的な好みであるし、開発環境なので気にする必要もあまりないのだが、HTTPの公開用ディレクトリは/varの直下に設置することにしている。

当然、/varはUNIX領域のため、デフォルトのままではMac OS XGUIから見えない。

これらのファイルを全部表示するようにしてしまってもよいのだが、Finderで扱わない大量のファイルを表示しておくのは気分的に微妙なので、今回はsharingコマンドを使用する。

まずはディレクトリの作成。Djangoチュートリアル用に/var/www/djangoというディレクトリをつくる。

mkdir /var/www
mkdir /var/www/django

ディレクトリができたら、共有ポイントを設定する。

sharing -a /var/www/django

コマンドを使用することで、Mac OS X Serverのサーバー管理からは通常設定できない、不可視領域に共有ポイントをせっていすることができるようになる。

あとは任意のパーミッションを設定し、AFPなりNFSなりで共有にかければよい。